鈴の音色で豊作を占う神事が色濃く残る「八田荘地区だんじり祭」
毎年、2月3日(節分の日)の夜もまだ明けないうちからどこからともなく鈴の音色が
聞こえてきます。別名「鈴の宮」と呼ばれている蜂田神社で毎年行われるのが「鈴占神事」です。これは12個の鈴の音色でその年の吉凶を占う神事で、完全非公開で行われます。境内では鈴の音色だけが辺りに響いているそうです。来年は一度、見てみたい神事の一つでもあります。この地には受験シーズンになると、多くの受験生がハンカチに志望校を書き合格祈願に訪れ、「知恵の文殊さん」と呼ばれている家原寺があります。この地区には八台のだんじりがあり、秋の祭礼時に曳行されています。蜂田神社に宮入する際に八台のだんじりが東と西に分かれ交互に宮入されます。最後の毛穴町と八田北町のみ毎年籤引きをするそうです。
だんじりが神社の駐車場に並ぶとセレモ二―が行われます。宮入も終り、昼からは「新道パレード」が行われます。最終日は家原寺町内にある大池周辺を曳行する「大池パレード」が開催されます。八田荘地区で曳行されているだんじりを紹介します。まずは東側四台(堀上町・東堀上町・八田南之町・八田北町)堀上町のだんじりは昭和五十三年に池内工務店で新調されました。特徴としては纏と法被には鈴の意匠が施されています。続いて、東堀上町のだんじりは昭和六十二年に新調されただんじりです。平の土呂幕には「静御前の舞」が彫られており、大変珍しい彫物です。大屋根下の飾り房が黒いのが特徴です。八田南之町のだんじりは八田荘地区で一番新しい岸和田型だんじりです。平成二十一年に大下工務店にて新調されました。大屋根廻り正面の木鼻や竹の節の唐獅子が蜂田神社の御神紋でもある「鈴」を持っているのが特徴です。また正面土呂幕や見送りには「元寇」が彫られており、あまり類をみないです。最後に八田北町のだんじりは平成十七年に吉為工務店で新調された大型だんじりです。このだんじりの特徴は彫物がすべて「太閤記」で統一されております。大屋根廻り正面の木鼻は八田南之町と同じく鈴を持ち、見送り天井には先程紹介させていただいた「鈴占神事」で使用される12個の鈴が彫られております。大屋根右面枡合には「石川五右衛門の釜茹で」の場面が彫られており、大変珍しいです。次に西側四台(家原寺町・平岡町・八田寺町・毛穴町)家原寺町のだんじりは家原寺を開山した行基を番号持ちに配しており、彫物は源平合戦で統一。特徴はこのだんじりしかない「三重見送り」が彫られております。続いて、平岡町のだんじりは正面土呂幕に彫師・松田正幸師の十八番ともいえる「川中島の合戦」が彫られており、纏には「鶯」の意匠が施されております。町紋には「念じ梅」の紋が使用されています。八田寺町のだんじりは昭和五十九年に新調され、蜂田神社の宮本でもあります。纏には鈴を用いて、竹の節の唐獅子も鈴を持っています。平成二十三年に交差旗・町旗・御祭礼旗を新調されました。最後は毛穴町のだんじりは昭和五十八年に池内工務店で製作されただんじりです。番号持ちには先代だんじりの柱巻きに彫られていた仙人をつけております。枡組には千鳥をつけているのが特徴の一つです。年明け平成二十四年2月3日(節分の日)蜂田神社での「鈴占神事」!!幻想的な鈴の音色を聞きにいかれてはどうでしょうか。
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